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2012年 11月 27日 ( 1 )

天と地の守り人

上橋菜穂子さんの守り人シリーズ、完結編の天と地の守り人(全3巻)を読み終えました。
あ~面白かった!! 前巻の蒼路の旅人では、どんな結末へ!? 問題山積だと思っていたんですが、
意外とこの3巻では物足りなさを感じるほど、あっという間に終わってしまいました。
そこにもったいなさを感じてしまいます。辛口ですかね、感想が。
ん~実にもったいない。あと2冊分くらい、綿密に描かれてもいいのかな~なんて。
途中は1冊を1日で読んでしまうほど面白くて、最後にはチャグムの成長に涙するのですが、
それだけに惜しいな・・・という強い気持ちが芽生えました。

各巻の上橋さんのあとがきがあるのですが、それは読まない方がいいです(笑)。

上橋さんは、岩波少年文庫のアーサー・ランサム全集1.ツバメ号とアマゾン号の下巻に
解説を書かれています。上橋さん自身が、10代の頃にもっとも影響を受けた本が、
指輪物語、サトクリフの歴史小説、そして、アーサー・ランサム全集の3作だったそうです。

そうか、確かに面白かったけど、この3作の重厚さにはまだまだ守り人は敵わないと思ってしまいました。
獣の奏者の時もそうだったんです。面白くて面白くて先に進んだものの、
最後に拍子抜けしてしまうような感覚。

そう考えると、普段うちの店にある古典と言われる児童文学の本には、
そんな拍子抜けが少ないように思います。もちろん面白いが一番なんですが、
その面白さだけでは、心に残ってはいかないなぁ・・・と初めて感じた作品だったように思います。
心が震える物語ではなかったです。残念。

やはり、古典になるまで生き続ける、心震える物語というのは、
それ相当のものがつぎ込まれないといけないのかなぁ~なんてことも
感じた作品でした。
by taketonbon | 2012-11-27 09:07 | 読みました!!