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阿蘇の田舎の絵本屋


by taketonbon
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さよならを待つふたりのために

岩波書店、STAMP BOOKSシリーズで、よく売れているという本。
ジョン・グリーンというアメリカの若手作家で、
金原瑞人さんがここ最近のYAではベストだろうと。

それで、前作の「ペーパータウン」と「さよならを待つふたりのために」
続けて2冊読みました。

今まで読んだことのないような文体で、
目まぐるしく変わっていくIT時代も織り込まれて、
YAだけに、勢いで読んでしまいました037.gif

ペーパータウンでは、10代の勢いとか、ばかばかしさとか、
自分って何!? みたいな事が見事に描かれていて、
全体的に混沌として整理が付かないような印象を持つんですが、
でもそれが10代なのかな・・・なんて思いました。

ゆっくり振り返られるのは40代になってからです(笑)。

「さよならを待つふたりのために」は、癌を持つ二人が恋におちるお話。
必ずや死が待ち受けるのだけれど、その死の捉え方がとても印象に残りました。
物語自体がお涙ちょうだい的なものではなく、
患者に対する偏見なんかもストレートに描かれているし、
飾り気のない主人公達の姿がとても格好良かったです。

そして、憧れの作家に会いに行くシーンが一番面白かったかな。
これは、期待を裏切りすぎで、望みがなさすぎるんですけどね。

でも、それが何というか、「現実ってこうだよね」って教えてくれてるようでした。
絶望に暮れて話が終わる訳ではないので、ご安心を。

ペーパータウン
ジョン・グリーン作 金原瑞人・訳
岩波書店 1995円


さよならを待つふたりのために
ジョン・グリーン作 金原瑞人・訳
岩波書店 1890円

by taketonbon | 2013-10-29 17:34