阿蘇の田舎の絵本屋


by taketonbon
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六人の探偵たち

アーサー・ランサム全集9番目の「六人の探偵たち」を読みました。

7巻目「海へ出るつもりじゃなかった」を読んだ時は、まだわが子も小さかったからか、
理想の親はこんな人たちだなぁと思ったものです。それはもうスピード感のある面白さで、
昔の子どもたちは凄いなぁ・・・とかなりのカルチャーショックを受けました。

あれから数年が経ち、この全集は岩波少年文庫へと生まれ変わり、
大変手に取りやすくなりました。

久々にその続き8巻目の「ひみつの海」を読み終わったときは、
そうそう、ランサムの余韻ってこれこれと感心したものです。

第二次世界大戦前に書かれているものらしいのですが、
古臭くなく、大事なものがきっちりと詰まっていて、
読んでよかったなぁと心穏やかになりました。

今回はその9巻目「六人の探偵たち」です。
この全集の中では珍しく、推理ものなのです。
最後までどうなるの~!? がんばって!! と
声を掛け続けてしまいましたよ012.gif

小学校高学年から大人まで。
ぜひぜひ読んでみてください。


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by taketonbon | 2015-02-20 09:54 | 店主おすすめ本 | Comments(0)
岩波書店、STAMP BOOKSシリーズで、よく売れているという本。
ジョン・グリーンというアメリカの若手作家で、
金原瑞人さんがここ最近のYAではベストだろうと。

それで、前作の「ペーパータウン」と「さよならを待つふたりのために」
続けて2冊読みました。

今まで読んだことのないような文体で、
目まぐるしく変わっていくIT時代も織り込まれて、
YAだけに、勢いで読んでしまいました037.gif

ペーパータウンでは、10代の勢いとか、ばかばかしさとか、
自分って何!? みたいな事が見事に描かれていて、
全体的に混沌として整理が付かないような印象を持つんですが、
でもそれが10代なのかな・・・なんて思いました。

ゆっくり振り返られるのは40代になってからです(笑)。

「さよならを待つふたりのために」は、癌を持つ二人が恋におちるお話。
必ずや死が待ち受けるのだけれど、その死の捉え方がとても印象に残りました。
物語自体がお涙ちょうだい的なものではなく、
患者に対する偏見なんかもストレートに描かれているし、
飾り気のない主人公達の姿がとても格好良かったです。

そして、憧れの作家に会いに行くシーンが一番面白かったかな。
これは、期待を裏切りすぎで、望みがなさすぎるんですけどね。

でも、それが何というか、「現実ってこうだよね」って教えてくれてるようでした。
絶望に暮れて話が終わる訳ではないので、ご安心を。

ペーパータウン
ジョン・グリーン作 金原瑞人・訳
岩波書店 1995円


さよならを待つふたりのために
ジョン・グリーン作 金原瑞人・訳
岩波書店 1890円

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by taketonbon | 2013-10-29 17:34 | Comments(0)

STAMP BOOKS

f0207652_1692544.jpg岩波書店から、ティーン向けに刊行となったSTAMP BOOKSシリーズ。
今年2月からすでに5巻が発行されています。
ティーンの喜びや悩みをつづった作品のシリーズで、色んな国の選りすぐりの物語がエアメールのように届く・・・というコンセプト。

この「アリブランディを探して」は、その1冊目、オーストラリアの物語です。
作者が1965年生まれと、ちょうどティーンの親世代でしょうか?
同じように岩波から出ていたカニグズバーグのような印象を持っていたのですが、
それに比べるとはるかに読みやすいです037.gif

アリブランディという高3の女子のお話。
とてつもない差別と偏見の中に生まれます。

オーストラリアって、イギリスからの移民が主流で、それ以外の国からやってきた移民は、少数派で差別があったんですね。これは知らなかった。彼女はイタリア系の移民なのです。

そして、敬虔の念が深いキリスト教の中で、お母さんは未婚の母として彼女を生み育てます。

だけどね、暗くないし、何というか、読んでいて痛快なのです。
何かちょっと言おうものなら、「だから何!? 文句でもあるの?」なんて彼女に言われてしまいそうです。

そしてね、家族って、始めはダメでもこんなふうにやり直せるんだって思いましたよ。

誰もがティーン時代に突き当たる壁に、何かしら風穴を開けてくれるような気がします。

この本を読んだら、自分の高校時代もちょっとはキラキラしてたかな・・・なんて思うのです。

ぜひぜひ、ご一読くださいませ。

アリブランディを探して
岩波書店 1890円 
読み物=高校生くらいから

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by taketonbon | 2013-09-18 16:13 | 本棚 | Comments(0)

天と地の守り人

上橋菜穂子さんの守り人シリーズ、完結編の天と地の守り人(全3巻)を読み終えました。
あ~面白かった!! 前巻の蒼路の旅人では、どんな結末へ!? 問題山積だと思っていたんですが、
意外とこの3巻では物足りなさを感じるほど、あっという間に終わってしまいました。
そこにもったいなさを感じてしまいます。辛口ですかね、感想が。
ん~実にもったいない。あと2冊分くらい、綿密に描かれてもいいのかな~なんて。
途中は1冊を1日で読んでしまうほど面白くて、最後にはチャグムの成長に涙するのですが、
それだけに惜しいな・・・という強い気持ちが芽生えました。

各巻の上橋さんのあとがきがあるのですが、それは読まない方がいいです(笑)。

上橋さんは、岩波少年文庫のアーサー・ランサム全集1.ツバメ号とアマゾン号の下巻に
解説を書かれています。上橋さん自身が、10代の頃にもっとも影響を受けた本が、
指輪物語、サトクリフの歴史小説、そして、アーサー・ランサム全集の3作だったそうです。

そうか、確かに面白かったけど、この3作の重厚さにはまだまだ守り人は敵わないと思ってしまいました。
獣の奏者の時もそうだったんです。面白くて面白くて先に進んだものの、
最後に拍子抜けしてしまうような感覚。

そう考えると、普段うちの店にある古典と言われる児童文学の本には、
そんな拍子抜けが少ないように思います。もちろん面白いが一番なんですが、
その面白さだけでは、心に残ってはいかないなぁ・・・と初めて感じた作品だったように思います。
心が震える物語ではなかったです。残念。

やはり、古典になるまで生き続ける、心震える物語というのは、
それ相当のものがつぎ込まれないといけないのかなぁ~なんてことも
感じた作品でした。
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by taketonbon | 2012-11-27 09:07 | 読みました!! | Comments(0)

蒼路の旅人

守り人シリーズ7巻目の蒼路の旅人を読みました。
女用心棒バルサの物語が守り人シリーズ。その中でも、
新ヨゴ王国皇太子チャグムの物語は旅人シリーズになっています。

今回も面白かったですよー。
クライマックスへの物語へ続く序章として、素晴らしい。
次を読まずにはいられない(笑)。

どうでしょう!? この物語、女性が読むイメージが強いのだけれど、
男性や男の子はどうなんでしょう。

これから年頃を迎えてゆく男の子を持つ親として、
こんな風にたくましく育ってほしい・・・という気持ちが芽生えますね。

皇太子チャグムは第1巻の冒頭から、父である帝に命を狙われます。
母である妃に何とか生き延びるよう、逃げさせられますが、
それを偶然に助けたのが、悲運の女用心棒バルサでした。

その後、壮大な物語への扉を開くことになるのです。
私は同じ上橋さんの獣の奏者を先に読んでしまったので、
頭の中でイメージする映像や登場人物が混同してしまいます。
出てくる大陸の印象が同じなのです。
これはいけないなぁと思った点だけど、間をおけないほど夢中になってしまいます。

さぁ、死んだものとなったチャグムが、
大帝国タルシュにどう立ち向かっていくのか・・・。
楽しみです!!
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by taketonbon | 2012-11-13 13:20 | 読みました!! | Comments(0)
ムーミン5巻目読みました。
巻が進むにつれて面白くなるムーミン童話集。
今回は、ムーミン谷の仲間たちが冬眠中のお話です。
ムーミンはどうしてか、目ざめてしまい、その後眠れなくなってしまいました。

みんながお家で寝ている間中、冬は冬でムーミン谷を満喫する生き物たちがたくさんいたのです。

夏と冬をそれぞれの生き物たちがシェアしているなんて、とても素敵ですね。ムーミンはそんなこと全然知らなかったんですけれどもね。

今回もチビのミイは好き勝手やってます。痛快です。
そして、いくらムーミンが起こそうとしても起きないムーミンママが自分のようで笑ってしまいます。

このママの存在はこの童話集において大きいですね。
やさしくて、のんびりおおらかで、尊敬する女性は!? と聞かれたら、
本気で「ムーミンママです!!」と答えてしまいそうです。
(容姿は近づきつつありますよ008.gif)

そうそう、先日も歯医者でムーミン読んでたら、受付の方に言われたんですよ、ムーミン大好きですって。だけど、原作の物語集があるとはご存知なかったんです。今はCMもたくさんあるし、ムーミンカフェもあるし、雑貨などもたくさん売ってますからね~。絶対面白いから、ぜひ読んでってお願いしてきましたけどね017.gif

ムーミン谷の冬 ムーミン童話全集5
トーベ・ヤンソン作 山室静・訳
講談社 1680円
読み物=小学校3・4年生から

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by taketonbon | 2012-10-11 09:38 | 読みました!! | Comments(0)
3回目の火の不始末は大火のもと、今回で読み終わることが出来ました。時間がかなりオーバーするかなぁ・・・と不安だったのですが、59頁8行目から17分くらいで終わりました。

お話のクライマックスを迎えるので、
子どもたち、よく聞いてくれていました。

それぞれがどう感じたかを聞く時間はありませんでしたが、
「私が初めて読んだ時には、自分のことを言われているような気がしました。長くて難しかったかもしれないけど、それぞれが感じたことを大事にして、ぜひお家の人にも薦めてほしいと思います。このお話が心にあるのと無いのとではこれからの生き方が変わってくると思います。」と言って終わりました。

挨拶をした後、息子はサササーっと何処かへ行き、何だか恥ずかしそうでした。そんな年頃ですよね~026.gif

「トルストイってこんなお話なんだ」というのが心の片隅に残ってくれたらいいなぁと思います。

次は2年後、娘のクラスでも読みたいです。

6年生は明後日から長崎に修学旅行です。
楽しんできてほしいな~。
おみやげはカステラ家族に1本ずつ頼んでます041.gif

愛あるところに神あり 
レフ・トルストイ作 北御門二郎・訳
あすなろ書房 945円
読み物=小学校高学年より


通して45分くらいかかるので、3回に分けて読むことをおすすめします
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by taketonbon | 2012-10-10 09:33 | ボランティア5・6年 | Comments(0)

ムーミン谷の夏まつり

先日、ムーミンについておたずねの電話がありました。
「ミムラ姉さんとミイの楽しいお話がのってる本ってあるんですか?」と。

私もまだ2巻までしか読んでなくって、
それにはまだ2人は出てきてないんです。

楠緒さんも留守だったので、またご連絡いただくことになりましたが・・・。

とりあえず、各巻のはじめの登場人物のところに2人の名前があったので、まずは4巻目のムーミン谷の夏まつりを読んでみました。

するとどうでしょう~005.gif
冒頭からミムラ姉さんとミイのやりとり、確かに面白いです。
いつでもミイをしかりつけてるミムラ姉さんに、口の悪いミイ。
2人の楽しいお話とはこの巻のことかな・・・。

最後までとても面白かったです。
全く先が想像つかないんですよね。ムーミンの童話集って。
だけど色んなところにユーモアやシャレがあって、
あたたかさや愛に溢れているような気がします。

さては3巻目を飛ばしてますが、次の5巻目に行きましょうかね。
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by taketonbon | 2012-09-28 12:54 | 日常 | Comments(0)
f0207652_14125440.jpg長々と読んできた「せいめいのれきし」を今朝読み終えました。途切れ途切れになってしまって、子どもたちには申し訳なかったです。もう一度自分で読んでもらえたらなぁ~と思います。


そして今日から、「火の不始末は大火のもと」を読み始めました。挿絵は無いですよ~って言いながら(笑)。自分の耳だけが頼りになるせいか、割と良く聞いてくれてます。今日は「愛あるところに神あり」の39ページから46ページまで読みました。10分程度だったと思います。

ちょっと難しい言葉がたまに出てくるので、予習が必要でした。例えば、燕麦(えんばく)。オートミールのことで、パンには向かない。ビスケットなどに使われるらしいです。

その他に、反古(ほご)=反故。書き損なったりしていらなくなった紙のこと。無効とか取り消しにするっていう意味しか知りませんでした002.gif 
勉強になります!

愛あるところに神あり 
レフ・トルストイ作 北御門二郎・訳
あすなろ書房 945円
読み物=小学校高学年より


「愛あるところに神あり」と「火の不始末は大火のもと」の2話収録。
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by taketonbon | 2012-09-26 14:52 | ボランティア5・6年 | Comments(0)

守り人シリーズ

今年の春から、上橋菜穂子さんの読み物にはまっています。
上橋さんは岩波少年文庫のあとがきや帯によく登場する方で、かなり欧米の古典児童文学を子どもの頃に堪能されたと何かで読みました。

ずっと気にはなっていて、獣の奏者から読み始めましたが、あっという間に、守り人シリーズの6巻目を昨晩読み終えました。

我が家の読み物はほとんど全てが海外の児童文学ですが、日本にもこんな物語を書ける人がいるんだ!! というのが率直な感想。

感覚が日本人らしく、しっくりくる感じでしょうか。
そして、話の展開がとにかく早く、冒頭何ページで夢中になるのは、全ての巻に共通しています。

実はこのシリーズ、地元の図書室にセットで納品をした後、私は本屋でありながら、図書室をフル活用して(笑)、読んでいます。

私の前に先の巻を読んでいる方がいらして、予約を待っていたりするんですが、その方が、息子のクラスメイトのお母さんとわかったときには、思わず話し込んでしまいました。

面白い本を身近に話せる人がいるというのは嬉しいものです。村に図書室ができて、少しずつでも本を読むという文化が根付いてきているように思います。

本は、若い頃より半ばを過ぎた頃の方が熱中できますね。
若い頃はがむしゃらに実体験を積み重ねるだけでもいいのかな・・・なんてね。

まぁ、守り人シリーズ、おすすめです!!
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by taketonbon | 2012-09-23 10:44 | 店主おすすめ本 | Comments(0)