阿蘇の田舎の絵本屋


by taketonbon
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f0207652_1161878.jpg12月から読んでいたこの本、年末に読み終わりました。
たとえようのないくらい、素晴らしい作品です。

カルフォルニア・インディアンの一部族、ヤヒ族最後の一人となったイシと呼ぶ実在人物の一生です。
このイシが偶然的に見つかったのは、1911年のこと。
3・4千年も昔の石器時代の姿、生き方をそのままに発見されたので、当時は大変な評判になりました。

彼らがなぜ白人によって次々に追い詰められて、亡んでいかなければならなかったか、
彼らが最後まで守り続けていた原始生活の姿についても、詳細に描かれています。
そして、何より感銘を受けるのは思想です。彼らの中に伝わった神を最後まで崇め、
最後の一人になってもヤヒ族としての尊厳は失われることはありませんでした。

最後のイシの言葉は、どんな時代、どんな地域の人びとにも響くはずです。
小さなものが大きなものに消されて、大多数の主流が世の中を動かす20世紀だったように思います。

この本は、久しぶりに岩波書店から復刊されている本です。
先日も若いお父さんが、やっと見つけた! という感じで買って帰られました。
子どもの頃に読まれたのでしょうか。

いろんな方に読んでもらいたいなぁ~と思います。

岩波書店 2940円
シオドーラ・クローバー作
中村妙子・訳
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by taketonbon | 2013-01-06 11:46 | 読みました!! | Comments(0)

天と地の守り人

上橋菜穂子さんの守り人シリーズ、完結編の天と地の守り人(全3巻)を読み終えました。
あ~面白かった!! 前巻の蒼路の旅人では、どんな結末へ!? 問題山積だと思っていたんですが、
意外とこの3巻では物足りなさを感じるほど、あっという間に終わってしまいました。
そこにもったいなさを感じてしまいます。辛口ですかね、感想が。
ん~実にもったいない。あと2冊分くらい、綿密に描かれてもいいのかな~なんて。
途中は1冊を1日で読んでしまうほど面白くて、最後にはチャグムの成長に涙するのですが、
それだけに惜しいな・・・という強い気持ちが芽生えました。

各巻の上橋さんのあとがきがあるのですが、それは読まない方がいいです(笑)。

上橋さんは、岩波少年文庫のアーサー・ランサム全集1.ツバメ号とアマゾン号の下巻に
解説を書かれています。上橋さん自身が、10代の頃にもっとも影響を受けた本が、
指輪物語、サトクリフの歴史小説、そして、アーサー・ランサム全集の3作だったそうです。

そうか、確かに面白かったけど、この3作の重厚さにはまだまだ守り人は敵わないと思ってしまいました。
獣の奏者の時もそうだったんです。面白くて面白くて先に進んだものの、
最後に拍子抜けしてしまうような感覚。

そう考えると、普段うちの店にある古典と言われる児童文学の本には、
そんな拍子抜けが少ないように思います。もちろん面白いが一番なんですが、
その面白さだけでは、心に残ってはいかないなぁ・・・と初めて感じた作品だったように思います。
心が震える物語ではなかったです。残念。

やはり、古典になるまで生き続ける、心震える物語というのは、
それ相当のものがつぎ込まれないといけないのかなぁ~なんてことも
感じた作品でした。
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by taketonbon | 2012-11-27 09:07 | 読みました!! | Comments(0)

蒼路の旅人

守り人シリーズ7巻目の蒼路の旅人を読みました。
女用心棒バルサの物語が守り人シリーズ。その中でも、
新ヨゴ王国皇太子チャグムの物語は旅人シリーズになっています。

今回も面白かったですよー。
クライマックスへの物語へ続く序章として、素晴らしい。
次を読まずにはいられない(笑)。

どうでしょう!? この物語、女性が読むイメージが強いのだけれど、
男性や男の子はどうなんでしょう。

これから年頃を迎えてゆく男の子を持つ親として、
こんな風にたくましく育ってほしい・・・という気持ちが芽生えますね。

皇太子チャグムは第1巻の冒頭から、父である帝に命を狙われます。
母である妃に何とか生き延びるよう、逃げさせられますが、
それを偶然に助けたのが、悲運の女用心棒バルサでした。

その後、壮大な物語への扉を開くことになるのです。
私は同じ上橋さんの獣の奏者を先に読んでしまったので、
頭の中でイメージする映像や登場人物が混同してしまいます。
出てくる大陸の印象が同じなのです。
これはいけないなぁと思った点だけど、間をおけないほど夢中になってしまいます。

さぁ、死んだものとなったチャグムが、
大帝国タルシュにどう立ち向かっていくのか・・・。
楽しみです!!
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by taketonbon | 2012-11-13 13:20 | 読みました!! | Comments(0)
ムーミン5巻目読みました。
巻が進むにつれて面白くなるムーミン童話集。
今回は、ムーミン谷の仲間たちが冬眠中のお話です。
ムーミンはどうしてか、目ざめてしまい、その後眠れなくなってしまいました。

みんながお家で寝ている間中、冬は冬でムーミン谷を満喫する生き物たちがたくさんいたのです。

夏と冬をそれぞれの生き物たちがシェアしているなんて、とても素敵ですね。ムーミンはそんなこと全然知らなかったんですけれどもね。

今回もチビのミイは好き勝手やってます。痛快です。
そして、いくらムーミンが起こそうとしても起きないムーミンママが自分のようで笑ってしまいます。

このママの存在はこの童話集において大きいですね。
やさしくて、のんびりおおらかで、尊敬する女性は!? と聞かれたら、
本気で「ムーミンママです!!」と答えてしまいそうです。
(容姿は近づきつつありますよ008.gif)

そうそう、先日も歯医者でムーミン読んでたら、受付の方に言われたんですよ、ムーミン大好きですって。だけど、原作の物語集があるとはご存知なかったんです。今はCMもたくさんあるし、ムーミンカフェもあるし、雑貨などもたくさん売ってますからね~。絶対面白いから、ぜひ読んでってお願いしてきましたけどね017.gif

ムーミン谷の冬 ムーミン童話全集5
トーベ・ヤンソン作 山室静・訳
講談社 1680円
読み物=小学校3・4年生から

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by taketonbon | 2012-10-11 09:38 | 読みました!! | Comments(0)