阿蘇の田舎の絵本屋


by taketonbon
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

カテゴリ:本棚( 21 )

STAMP BOOKS

f0207652_1692544.jpg岩波書店から、ティーン向けに刊行となったSTAMP BOOKSシリーズ。
今年2月からすでに5巻が発行されています。
ティーンの喜びや悩みをつづった作品のシリーズで、色んな国の選りすぐりの物語がエアメールのように届く・・・というコンセプト。

この「アリブランディを探して」は、その1冊目、オーストラリアの物語です。
作者が1965年生まれと、ちょうどティーンの親世代でしょうか?
同じように岩波から出ていたカニグズバーグのような印象を持っていたのですが、
それに比べるとはるかに読みやすいです037.gif

アリブランディという高3の女子のお話。
とてつもない差別と偏見の中に生まれます。

オーストラリアって、イギリスからの移民が主流で、それ以外の国からやってきた移民は、少数派で差別があったんですね。これは知らなかった。彼女はイタリア系の移民なのです。

そして、敬虔の念が深いキリスト教の中で、お母さんは未婚の母として彼女を生み育てます。

だけどね、暗くないし、何というか、読んでいて痛快なのです。
何かちょっと言おうものなら、「だから何!? 文句でもあるの?」なんて彼女に言われてしまいそうです。

そしてね、家族って、始めはダメでもこんなふうにやり直せるんだって思いましたよ。

誰もがティーン時代に突き当たる壁に、何かしら風穴を開けてくれるような気がします。

この本を読んだら、自分の高校時代もちょっとはキラキラしてたかな・・・なんて思うのです。

ぜひぜひ、ご一読くださいませ。

アリブランディを探して
岩波書店 1890円 
読み物=高校生くらいから

[PR]
by taketonbon | 2013-09-18 16:13 | 本棚 | Comments(0)

百まいのドレス

f0207652_948428.jpgタイトルがきものからドレスに改訳されて随分経つのですが、あらためて読み直しました。

なんてみずみずしいんでしょう。

戦中に書かれたものが、日本では戦後に出版され、
2006年に新版が出ました。

こんな本を読むと、いつの時代でも、
子どもの抱く感情は変わらないんだなぁと実感します。

いつも同じ服を着た女の子がいました。
ひょんなことからその女の子へのからかいが始まります。

このお話は、からかっている女の子の目からみた物語です。
はじめは何気なくからかっていた女の子が、いろんな葛藤をしながら、
一つの答えにたどり着く様子が描かれています。

お腹の下がキューとする感じというのを
読む人それぞれが味わうのではないでしょうか。
それは今の女の子も、大人になった私達も
経験しているからだと思うのです。

その感情に蓋をすることなく、ストレートに描いてあるこの物語を、
いつかはそっと手に取って読んでほしいな・・・と願うばかりです。

百まいのドレス
エレナー・エスティス作 石井桃子・訳
岩波書店 ¥1680 
読み物=小学中学年から

[PR]
by taketonbon | 2013-02-14 10:30 | 本棚 | Comments(0)

いぬ ねこ 写真集

f0207652_1622699.jpg今ではインターネットでもイヌやネコの動画を簡単に見ることができるようになりましたが、
やっぱり写真がいいな~って思うこともありませんか? 

可愛らしいイヌ、ネコちゃんがいっぱいです。

そういえば、野良猫ジジちゃんもクリスマス頃から見ないなぁ・・・。
別のお家で温まっているのならいいけれど。

ネコのようにコタツに入りっぱなしだった子ども達の冬休みも今日まで。
厳しい寒さの中、朝早い登校が始まります!!
[PR]
by taketonbon | 2013-01-07 16:40 | 本棚 | Comments(0)

ページをめくる指

f0207652_11312849.jpgページをめくる指
金井美恵子・著 平凡社 1365円

平凡社から出ている金井美恵子さんという方の書評です。
世界の絵本の魅力という副題で、
当店に並ぶ絵本の数々を紹介してあります。

巻末には、石井桃子さんのロングインタビューも収録されています。
[PR]
by taketonbon | 2012-12-29 11:37 | 本棚 | Comments(0)

たのしいムーミン一家

f0207652_16164253.jpgムーミン童話集2巻目の「たのしいムーミン一家」を読みました。

読んでる最中から、ショックを受けてしまいましたよ~。あまりの長閑さに、自分はどうしてこんなに忙しく動いているんだろうって・・・。ムーミン谷の時間の流れは、日本人にはもう理解できないだろうって思うくらいですが、せっかくこんなムーミン谷みたいな場所に住んでるんですから、もっと有り難く思わなくちゃいけませんね。

ムーミン一家にはいろんなお客さんがやってきて、一緒に暮らし始めます。寛大なムーミンパパとママのおかげで、賑やかに時が過ぎていきます。私は少しおっちょこちょいなムーミンママが好きだなぁ~。
[PR]
by taketonbon | 2012-09-12 16:36 | 本棚 | Comments(0)

冬の本棚

f0207652_8391127.jpg寒い日が続いていますね。
来週はこちら熊本でも氷点下になりそうとのこと。

本棚には真冬を楽しむ絵本が揃っております。だけど、春が待ち遠しいですわぁ~。
[PR]
by taketonbon | 2012-01-19 08:44 | 本棚 | Comments(0)

感想をいただきました。

本や絵本についてよく話す方々に、
最近は、「王への手紙」を読んでみて!! 
としきりに薦めています。

昨日、「読みました!!」 と感激のメールをもらいました016.gif
上下2冊の分厚い本を6日で読んでしまったそう。

彼女には続編をまた薦めましたが、
寝不足になっちゃうかな~。

こんなに夢中になれる本って
なかなか無いものですが、
読んでしまえば、誰かに話したくて仕方ないんですよね。
もっともっと読んでくれる人が増えることを
心から願っています。

絶対読まなきゃ損です。
[PR]
by taketonbon | 2011-09-26 14:56 | 本棚 | Comments(0)

白い盾の少年騎士

「王への手紙」の続編です。

騎士になったティウリと、その盾持ちになったピアックの友情は、
この本で繰り広げられる様々な冒険で、より一層強いものとなります。
固いお話かな? って思っている反面、ラブロマンス的な要素もあって、
少年文庫にしては、とても面白いなぁと思います。

若い王子や騎士たちの格好いい姿が目に浮かぶのが
この本の魅力なのでしょうが、
この戦いの結末には、だいぶ胸が痛みます。

読み手や、もちろん本の中でも、誰もが嘆き悲しむのですが、
ちゃんと跡を継ぐものがいて、
新しい希望をさりげなく芽吹かせてくれているのが、
さすがトンケ・ドラフトさんだなぁと思います。

王への手紙でもそうでしたね。
戦いというハードな中に、とても人情あふれたやさしさがあるというか・・・。
私の中でも、大切な物語になりそうです。

白い盾の少年騎士 
トンケ・ドラフト作 西村由美・訳
岩波少年文庫 上巻¥924 下巻¥798

[PR]
by taketonbon | 2011-08-17 17:09 | 本棚 | Comments(0)

王への手紙

これは我が店のラインナップからすると新しい本です。
2005年に初めて翻訳されて岩波少年文庫からでています。
オランダで過去50年間に出された子どもの本の中で
1位に選ばれた本という言葉に惹かれ読み始めました。

すると、なんとなんと止まりません。
とても読みやすくて、イメージが勝手に湧いてきて・・・。

見習い騎士ティウリは、王への手紙を届けるという
重大な任務を背負わされます。
孤独なままに始まった隠密の旅は、
スパイに狙われ続けますが、それでも一人ひとり、
協力者が現れはじめます。

その様子が大自然の中で繰り広げられ、
本当にすばらしい一冊。
子どもが成長してゆく過程にはぜひ読んでほしいなぁ・・・と思います。
高学年・中学生から大人まで。

大人もこの夏休みにどっぷりと浸ってほしい一冊です。
かなりおすすめ。

350ページ位の上下本ですが、あっという間。
これほど早く読んだ本もないんじゃないかな・・・。

f0207652_1224630.jpg王への手紙
トンケ・ドラフト作 西村由美・訳
岩波少年文庫 上840円 下798円

[PR]
by taketonbon | 2011-07-24 12:16 | 本棚 | Comments(0)
清水真砂子さんの講演会やエッセイ集で触れられていたこの本。
やっと読みました。

1925年からの普通のドイツ人家族の話です。
ヒトラーの影響が徐々に強くなって、
隣に住むユダヤ人一家が迫害されていく展開には、
初めて「読みたくないなぁ・・・だけど気になって仕方ない」
という感情をいだきました。

このドイツ人一家は、ナチス党に入ることで、
仕事に就くことができ、暮らせるようになります。
時代に乗らなければ生きていけないという現実。

あとがきで、訳者がドイツのどこにでもあった話だろうと書いています。
訳者が戦後数十年後、ドイツの本屋で
店員にしきりに薦められたのがこの本だったそうです。

国が人々の思想を操っていくという様が、
同じように日本でも戦時中にあったのだけれども、
今の原発安全神話と重なってしかたありませんでした。

とても深い本です。

あのころはフリードリヒがいた
ハンス・ペーター・リヒター作 上田真而子・訳
岩波少年文庫 ¥714

[PR]
by taketonbon | 2011-07-20 11:21 | 本棚 | Comments(0)